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佃煮2 東の佃煮、西の時雨煮 [おコメと、そのパートナーたち]

 関東の佃煮と同じように、関西には時雨煮がありました。

 時雨煮は、新鮮な貝類に生姜を加えて煮上げたものです。

 かつて、尾張名古屋の門跡に奉勤していた者が、十月の時雨れどきに、徒然なるがままにハマグリと生妻を煮て門跡に献上し美味を賞賛されたのが、その名の始まりとされています。

 特に、肥沃な濃美平野を流れる木曾川・長良川・揖斐川が注ぐ伊勢湾で獲れるハマグリ・アサリ・シジミ等の時雨煮は有名でした。

 佃煮・時雨煮のいずれも珍味として珍重されましたが、江戸時代の生産様式は、小規模な家内生産の域を出ず、産業として大きく発展するのは、明治になってからのことです。

 明治10年の西南の役において、陸軍省が大量発注を行ったのが刺激となって、佃煮製造業は次第に盛んになっていきました。




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