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古代米の特徴 [古代米]

 古代米とは、稲の原種である野生稲の特徴を受け継いでいる米(稲)のことです。

 この「古代米」には次の様なの特徴があります。

 ● 玄米の色が赤や黒や緑なとど有色米が多い。

 ● 稲穂の一粒一粒に針のように亡(のぎ)を持つものが多い。

 ● 生命カが極めて強く、荒れ地で無肥料・無農薬でも丈夫に育ち、干ばつ・冷水などにも強い。

 ● 背丈が1.5メートル以上にもなるため、倒伏しやすい。

 ● 実りのころ、籾がひとりでにこぽれ落ちるものが多い。

 ● 品種改良された現代の米に比べて収穫量は半分以下と少ない。



赤 米 [古代米]

 玄米の色が赤褐色で果皮、種皮の部分に赤色系色素(タンニン系)を含んだコメです。

 5分づき(少し精米)にすると薄紅色になり、糠(ぬか)を全て取り除くと白米になります。

 米粒の形にはジャボニカ種(短粒)とインディカ種(長粒)があり、日本ではジャボニカ種の粳(うるち)が多く見られます。

 野生稲の大部分が赤米であることから、赤米はコメのル一ツであり、赤飯の起源と考えられています。

 栄養成分は、現代の白米と比べ、たんぱく質や各種のビタミン・ミネラルが多く含まれています。

 縄文時代、日本に初めて伝わった米はジャポニカの赤米だっだと考えられています。

 邪馬台国や大和朝廷への献上米も赤米が主だったと云われています。

 奈良時代の「尾張国正税帳」には、赤米を酒の料として皇室へ納めたとあります。

 「枕草子」には、「男の片手に甚赤き稲の…」とあります。

 鎌倉時代には、大唐米・大唐法師と呼ぱれる赤米が中国から渡来し広く栽培されました。

 江戸の井原西鶴の書物にも「赤米」は、数多く登場します。

 薩摩藩では田んぽの50%も赤米が作られていました。

 明治に入ると赤米は雑草と考えられ国をあげて赤米駆除運動が始まります。

 岡山県総社の国司神社、対馬の多久頭魂神社、種子島の宝満神社は遠い昔から現在まで連綿と赤米を守り続けて来ました。

 赤米は昭和30年代まで全国各地で作られていたようです。

黒 米 [古代米]

 玄米の色が黒色で果皮・種皮の部分に紫黒色系色素(アントシアン系)を含んだコメです。

 5分づき(少し精米)にすると米が紫色になるだめ、紫米とか紫黒米とも言われます。

 糠を全て取り除くと白米に近い色になります。

 米粒の形は、ジャポニカ種(短粒)とインディカ種(長粒)があり世界的には後者が多くほとんどが繻(もち)です。

 黒米は、おはぎの起源で古くから祝いの米として珍重されてきたという説もあります。

 中国では明の時代、李時珍の「本草綱目」に「黒米は女性の生理・腎臓を補い、脾臓・肝臓に良く、目の血のめぐりを良くする。

 更に、滋養強壮に優れ、造血作用があり、髪の毛の黒さを増す」と記されています。

 古来、中国で黒米は宮廷献上米として皇帝や女官たちに独占されており、揚貴妃も美容食として愛用していたと伝えられています。

 また、薬膳料理にも古くから使われていることから薬米の別名もあります。

 栄養成分は現代の白米と比ベ、たんぱく質・ビタミンB1・B2・ナイアシン・ビタミンE・鉄・カルシウム・マグネシウムなどが豊富に含まれています。

 中でも、黒米の糠に含まれるアントシアニンは、血管を保護して、動脈硬化を予防し、発ガンの抑制に関係する抗酸化作用が認められています。


黒米の食べ方 [古代米]

 黒米は、ふつうのお米に、ほんの少量混ぜて炊くと、ピンク色に炊き上がり、おにぎりにして食べても、ちょっとねばっとしていて美味しいものです。

 現在はアズキを入れて赤飯を作りますが、昔はお米だけで赤飯になりました。

 玄米の食感が気になる人は、ヒジキ、栗、たけのこなどの好みのものを入れた炊込みご飯がおすすめです。

 現在の日本の家庭ではふつうl日に1~2合はご飲を食べていると思います。

 ここに古代米・黒米を加えれば。必要な栄養をコンスタントに取り込むことができます。



(黒米を食べる場合、白米2~3合に対して大さじ1杯が目安となります。)

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